- 受賞者
- 農学研究科 山内靖雄 助教
- 受賞日
- 平成30年12月17日
- 受賞名
- 農芸化学技術賞
- 業績名
- 作物の高温耐性を高める揮発性バイオスティミュラント「すずみどり」の開発
概要
農芸化学技術賞は、「農芸化学分野において注目すべき技術的業績をあげた正会員あるいは賛助会員に授与する。その業績は実用的価値があることを要する。」もので、山内助教は、作物の高温耐性を向上させて収量を増加させる揮発性バイオスティミュラントの開発と実用化が評価されました。
ポイント
地球規模での気候変動が進行している現在、夏期の高温が大きな問題となっている農業界から、作物の高温障害を軽減する有効な対策が求められています。
山内助教は、ストレスを受けた植物が放出する「みどりの香り」の一つである2-ヘキセナールが、高温耐性能を向上させる効果を持つ情報伝達物質であることを発見しました。
株式会社ファイトクロームと共同で、2-ヘキセナールを錠材化した「すずみどり」を揮発性バイオスティミュラントとして開発しました。
平成29年に販売を開始して以来、トマト、キュウリ、花卉等、多くの施設栽培作物で「すずみどり」の効果が報告されています。