- 受賞者
- 医学研究科 的崎尚 教授 / 農学研究科 土佐幸雄 教授
- 受賞日
- 2019年(令和元年)11月7日
- 受賞名
- 兵庫県科学賞
兵庫県科学賞は、「科学技術の研究者を表彰することにより、科学技術の向上を図ること」を目的として県が行っているもので、神戸大学から医学研究科 的崎尚教授と農学研究科 土佐幸雄教授が受賞し、表彰されました。
的崎教授は、「基礎医学の研究者として細胞のシグナル伝達機構と疾患への関与を解明するとともにその成果をがん治療に活用する可能性を示すなど医学の発展に尽くされました」として受賞しました。
土佐教授は、「遺伝学的?分子生物学的手法を駆使して、コムギいもち病の病原菌の進化?出現の分子機構を解明され、さらに本菌に対する抵抗性遺伝子を同定、病気に抵抗性を持つ系統を世界に分譲し日本でも予防的育種を進められている」として受賞しました。
概要
細胞のシグナル伝達機構の解明とその臨床応用
新たな細胞内シグナル伝達分子やシグナル伝達系を発見し、その異常ががんや神経疾患等につながることを解明。発見したSIRPαという蛋白質の抗体をがん治療薬とするべく、臨床試験に向けた研究が進められている。
イネ科植物いもち病菌の寄生性分化機構に関する研究
今、世界で大きな問題になりつつあるコムギいもち病菌の進化?出現機構を遺伝子レベルで解明。さらに、発見したコムギいもち病抵抗性遺伝子 Rmg8, RmgGR119を日本、ボリビア、バングラデシュ等のコムギ品種に導入する抵抗性育種が進められている。