3月14日 (月)、神戸大学DXシンポジウム「デジタルを活用した大学?高専教育高度化プラン」事業報告をZoomによるオンラインで開催しました。当日は、240名(最大同時接続数。事前登録数282名)にご参加いただきました。


 

開会の挨拶では藤澤正人学長より、昨年4月の就任後直ちにデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進体制の整備に着手し、ハイブリッド型教育の導入や事務組織の業務改善?高度化をDXの活用等により戦略的に実施することを着実に実施できる体制が整ったところであるとの本学の現状について説明がありました。また、本学のDXの取組の成果の一端を紹介し、国立大学におけるDXについて一緒に考えていくことを目的として、本シンポジウムを開催することが述べられました。

講演では始めに、来賓講演として、文部科学省高等教育局専門教育課の村本定則課長補佐より、高等教育におけるDXについて、産業界においても数理?データサイエンスやITへのニーズが高まっており、文部科学省は数理?データサイエンス?AI教育やDXに関する様々な施策に取り組んでいることや、各大学における取組について説明がありました。


 

質疑応答の様子
質疑応答の様子

次に、基調講演として、フューチャー株式会社の金丸恭文グループCEOより、「国立大学をDXイノベーションの中核に」と題して、フューチャーグループにおける人材育成の取組や特徴、多様性等について事例紹介がありました。また、全世界的なDXの変革が進む中、大学の存在意義が問われており、多様な大学が持つ個性?強みにより機能分化?変革期である時代への対応が必要であると神戸大学への期待を含めたお話をいただき、本学が進むべき方向性について貴重な御示唆をいただきました。

シンポジウムの様子
シンポジウムの様子

その後、本学におけるDXの取組について、始めに中村保理事?副学長(デジタル化担当) より基調報告として教育?研究の価値を高め、職場を魅力的にするDX推進の「神戸大学モデル」について紹介がありました。

その後、成果報告として、文部科学省「デジタルを活用した大学?高専教育高度化プラン」事業に採択された『取組①:学修者本位の教育の実現』及び医学教育を題材に『取組②:学びの質の向上』について、デジタル技術を積極的に取り入れ、オンラインと対面?実地を組み合わせたポストコロナ時代の高等教育手法を具体化し、その普及を図ることを目的とした様々な取り組みが紹介されました。

最後に、南康博医学研究科長?医学部長より閉会の挨拶があり、本シンポジウム参加への感謝の意、ならびに創立120周年の節目を迎え、今後、知と人を創る異分野共創研究教育グローバル拠点を目指し、DXのさらなる推進に全力で取り組んでいくとの抱負が述べられ、シンポジウムは盛況のうちに幕を下ろしました。

終了後のアンケートでは、91%がとても満足?満足との回答でした。 また、取組②で紹介された11プロジェクトのうち「自機関へ導入を希望/検討したい案件」との回答が10件を超えたものが6プロジェクトありました (最多は25件)。

関連リンク

(学務部学務課?医学研究科)