2022年4月9日、岸田文雄首相及び末松信介文部科学相が、神戸大学統合研究拠点内のバイオ生産工学研究室を訪れ、微生物を利用した物質生産の基盤構築を高速に行うことができる最先端の自動化装置群(バイオファウンドリ)をご視察されました。

バイオ生産工学研究室では、近藤昭彦副学長からバイオ生産や研究施設の概要を紹介後、AIやIT技術を活用し、遺伝子の設計から微生物の培養、調整、分析までのバイオファウンドリ工程を実際にご覧いただきました。

本技術は国内の大学の中でも神戸大学が一番進んでおり、4月4日には萩生田経済産業大臣も来学されたところです。

左から、末松文部科学相、藤澤学長、岸田首相、近藤副学長

岸田首相はプレートを手に取り微生物の変化を見るなど、超高速微生物育種プラットフォームにとても関心を示されました。「この自動化装置によって、通常の実験がどのくらい短縮されるのか」とご質問され、「従来の実験法では、少なくとも数ヶ月の期間を必要とするが、この自動化装置を運用することにより、約一週間で基盤構築が可能になります」とご説明しました。技術開発が短くなることにより、企業による事業化機会の創出、アカデミアによる研究促進、ひいては人材育成にも活かせるようになります。

本研究における日本の大学のトップを走る神戸大学がこれからも世界に通用するバイオファウンドリ開発を着実に進めることをお伝えしました。

(左) 藤澤学長 (中央) 岸田首相 (右) 近藤副学長

(バイオ生産工学研究室)