グローバル教育センターは2022年8月30日に、神戸大学で初めてとなる「BEVIセミナー」を開催しました。BEVI(Beliefs, Events, and Values Inventory)はCraig N. Shealy博士(西ワシントン大学)が開発した、人間の変化を信念や価値観の視点から捉える、心理評価ツールです。BEVIは現在国内の多くの大学で、特に海外学修の成果を評価するために使用されており、神戸大学でも2022年度から導入しています。セミナーはハイブリッド形式で実施され、対面で7名、オンラインで13名の計20名の教職員が参加しました。
本セミナーでは、日本語版のBEVIであるBEVI-jの普及に尽力されている西谷元氏(広島大学特命教授/創価大学客員教授)及びBEVIの開発者であるCraig N. Shealy氏(西ワシントン大学教授)を特別講師としてお招きすることができました。3時間という限られた時間でしたが、参加者は、西谷教授によるBEVI-jの紹介と、Shealy教授によるBEVIの背景理論の解説を通じ、理論と実践の両側面からBEVIの理解を深めました。
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Shealy教授はアセスメントの原理についてお話される中で、「重要なことは実践と研究を往還することであり、BEVIを用いる場合も同様である」と印象深いコメントをされました。今後、神戸大学においても、BEVIを活用した海外学修プログラムの客観的な評価及びそれらのデータにもとづいた分析、そして教育実践への展開と、実践と研究の接続を目指した取組が期待されます。
(グローバル教育センター)