11月9日に中西理香子?神戸観光局(神戸DMO)専務理事をお招きし、「神戸と観光:その特色と可能性」と題する講演会を開催しました。今年4月に神戸大学大学院国際文化学研究科内に設置された国際文化学研究推進インスティテュート地域連携センターの発足を記念して行われたこのセミナーには、国際人間科学部や国際文化学研究科の学生のほか、複数部局の教職員、新聞記者や市内の観光事業者らが参加しました。
神戸で生まれ神戸大学卒業後に神戸市役所に入り、観光交流課長、観光コンベンション課長、企画調整局担当部長、灘区長など歴任された中西氏から、観光と関わりの深い自身のキャリアと神戸の観光政策の歩みが語られ、続いて神戸DMOの役割や特色、観光地としての神戸の魅力や課題、さらに神戸の強みであるMICE(会議?展示会?イベントなどによるビジネス旅行)など、コロナ禍によって刻々と変化する状況とそれへの対応がテンポよく説明されました。
講演後は、複数の学生によって、インバウンド(訪日外国人)にとっての神戸の魅力、神戸空港国際化の見通し、神戸DMOの柱である撮影サポート事業(神戸フィルムオフィス)など、さまざまな視点から質問が出されました。今回のセミナーは、本学卒業生のネットワークを活かし、DMO?自治体や企業との連携による、観光分野での異分野共創研究教育の構築と産学連携をめざすあらたな第一歩となりました。国際文化学研究科?国際人間科学部では、学外実習や地域連携センターでの共同研究?セミナーを通じて、神戸市をはじめとする兵庫県内の地域と観光まちづくり分野での連携を予定しています。
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(国際文化学研究科)