大学紛争で大学校舎が封鎖され、神戸大学として昭和44年(1969年)に続き全学卒業式が開催できなかった、昭和45年(1970年)3月予定の卒業対象者および同時期に学生生活を過ごした97名が全国から、また、海外からも集まり、10月30日に出光佐三記念六甲台講堂において「卒業?50周年’記念全学同窓会」が開催されました。

この全学卒業式は、神戸大学および神戸大学学友会の後援の下、全学同窓会実行委員会の主催で令和2年(2020年)に計画されましたがコロナ禍のため二度にわたる延期となっていたもので、今年それを乗り越え実施に至ったものです。

当日、藤澤学長、奥村理事、大村理事、河端理事が参加しての記念行事第一部「全学卒業式」では、住田功一氏(昭和58年(1983年)経営学部卒)の司会のもと、実行委員会代表の坂井信也氏(経済学部卒、学友会会長)による主催者代表挨拶が行われ、「私たちは疾風怒濤の時代を走り抜いてきたが、心が休まるのは母校と当時の仲間」と全学卒業式を挙げる意義と母校への想い、仲間との再会の喜びを語りました。次に残念ながらこの場に集うことも叶わなかった物故者への黙祷を奉げ友を偲びました。

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坂井実行委員会代表による主催者代表挨拶
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祝辞を述べる藤澤学長
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司会を務められた住田様
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野邑博士による講演

その後、藤澤学長が祝辞を述べた後、神戸大学の現状と進む道について「ひとりひとりが輝き、世界に飛躍できる神戸大学を目指して」のタイトルの下、大学の現状と戦略を丁寧に説明しました。

坂井代表からは学長に対し、この機に同期の皆さんから大学や後輩への感謝と応援のためとして寄せられた寄附の目録贈呈が行われました。

次いで、グリークラブOBや現役応援団の学生によるリードで「神戸大学学歌」、「商神」を合唱し、学生時代を懐かしみました。

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記念行事第二部では、大学文書史料室の野邑理栄子博士から「神戸大学の風景」としてスライドを使った大学120年の歴史や大学紛争の様子も含めた在学当時の写真等興味深い映像が紹介され、参加者は感慨深く当時に想いを馳せていました。

記念行事は現役応援団(古田徳幸団長およびチアー)による参加者への力強く温かいエールが贈られ閉会となりました。

また、講堂内での記念撮影、並びに、快晴の青空の下での正門大階段での集合写真撮影を行い記念としました。

懇親会はアカデミア館1階のベルボックスにおいてパーティション付着席方式で行われ、実行委員を中心にした各部の代表がショートスピーチを行いました。卒後半世紀以上が経過した中で母校のキャンパスを再訪し、当時の思想的葛藤をも振り返りながら母校への感謝や旧友との再会?交流が叶った貴重な機会でした。?

また、明るい日差しが傾く前に、今回の行事のオプション企画である「キャンパスツアー」が行われ、六甲台の登録有形文化財や、震災慰霊碑等を中心に散策し、改めて、大学の歴史や素晴らしい景観を再認識し、今後への活力を得た意義深い全学同窓会となりました。?

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(企画部卒業生?基金課)