令和4年10月12日(水)、24日(月)、11月9日(水)、28日(月)の4日間にわたり、令和4年度神戸大学高度専門研修「大学経営人材育成セミナー」を開催しました。

本研修は、国立大学法人神戸大学の経営人材育成の基本方針に基づき、幹部職員として管理運営を担う人材を養成することを目的に、昨年度に引き続き実施したものです。

講義は、神戸大学MBAプログラムでも講義を担当している大学院経営学研究科の松尾貴巳教授、栗木契教授、鈴木竜太教授、服部泰宏准教授を講師とし、係長級の事務系職員19名が受講しました。

研修プログラムの作成に当たっては、MBAプログラムで使用している内容を基礎とし、専門性の高い内容を含みながらも、受講者の今後の大学経営実務にいかに役立ててもらえるかという点を重視しました。

研修では、「リーダーシップの考え方:人の上に立ち,人を動かす際の勘所」、「組織の中での個人の学びや成長、また、組織、職場を活性化するにはどのようにすれば良いか」、「マーケティング、新規事業創造における起業家型行動(Entrepreneurship)の重要性と、組織人として求められる行動とは何か」、「組織業績管理の仕組み(KPI: Key Performance Indicatorsによる計数管理や戦略マネジメント手法等)を使って人や組織をどのように動かすか」の4テーマについて、事前課題、事前アンケートの回答を活用するなど工夫が凝らされた講義となっており、班ごとの意見交換や発表を通じて、大学経営に関する知識と思考を深めました。

受講者からは、「大学の経営という今までに学んだことのないテーマを、経営学研究科の専門家に教わることができ、今後の業務に大変役立つ経験ができた」「組織論やリーダーシップ、マネジメント等、具体例を交えて学問的な意義を教えていただいた」「経営人材としての知識は1係長として業務遂行するためにも必要な知識や技術であると理解した」等の感想がありました。

講義を担当した教員からは、受講者の問題意識や関心は非常に高く、マネジメントに関する知識が本学職員に求められていることを実感した等の感想がありました。

教職協働による大学経営の実現に向けて、職員が大学運営に必要な能力を身に着け、向上させる取組の1つとして、次年度以降も本研修を継続して実施していく予定です。

(総務部人事課)