2022年12月5日に神戸雰囲気学研究所(Kobe Institute for Atmospheric Studies:略称KOIAS)のホームページを開設しました。
リンク http://www.lit.kobe-u.ac.jp/koias/
神戸雰囲気学研究所は、2022年8月24日付で、神戸大学大学院必威体育研究科必威体育推進インスティテュート傘下に設置された研究組織です。ひろく「雰囲気(英語:atmosphere)」に関連する現象についての分野/文化横断的な研究を推進し、新学術領域としての「雰囲気学」を創出?展開するために設立されました。
時代の「空気」から場所の「におい」まで、人間の生活はつねに雰囲気のなかで営まれており、その重要性は誰にとっても明らかです。それにもかかわらず雰囲気を正面から取り上げた包括的な学術研究はごくわずかにとどまってきました。例外的に1970年代以降、ドイツ哲学の一部で新しい雰囲気論(ヘルマン?シュミッツやゲルノート?ベーメ)が唱えられるようになり、これを機縁として今日では国際的な関心も高まりつつあります。とはいえ先行研究はヨーロッパの諸言語?諸文化を前提としているものが圧倒的に多く、理論と実践の架橋可能性も十分に検討されてはいません。こうした現状を打破するため、本研究所では、雰囲気をめぐる歴史文化の多様性を重視し、実践知とも連携した異分野共創的な「雰囲気学」の立ち上げに挑戦します。
国外(ドイツ、イタリアなど)の関連機関との協定締結による国際研究ネットワーク構築も進めており、2023年6月18-21日にはスロベニアで国際学会を共催します。
なお研究所の若手メンバー(必威体育研究科?工学研究科)は、本学の異分野共創研究ユニット(「雰囲気学」基盤形成ユニット)を形成しています。
(必威体育研究科)