研究活動やスポーツなどの課外活動で成果を上げた学生と指導者らをたたえる「令和4年度学生表彰及び感謝状贈呈式」が2023年3月15日、神戸大学出光佐三記念六甲台講堂で開催されました。今回は、フィギュアスケートの国際大会で入賞を果たすなど国際的に活躍するスケート部の壷井達也さん(国際人間科学部2年)ら個人部門25人とカヌー、陸上競技部など4団体が受賞しました。
表彰式には、肩関節の病態の解明や人工知能技術による診断に関する研究で国内外の学会で高く評価されている医学研究科博士課程3年の篠原一生さんら約20人?団体が出席し、藤澤正人学長が一人一人に表彰状を手渡しました。藤澤学長は「神戸大学の名誉を大いに高めてくれた。受賞は社会人になっても貴重な財産として残る」などとあいさつしました。一方、受賞者を代表して、令和4年度日本建築学会で優秀卒業論文賞を受けた工学研究科博士課程前期課程1年の藤原美菜子さんは「大正期のセセッション(クリムトらウィーン分離派による芸術活動)の日本への伝播過程の研究で、名誉ある賞をいただき、大変うれしい。今後の研究活動の励みにしたい」などと答えました。
表彰式後、令和4年の全日本大学選手権大会で女子舵手つきフォア3位入賞を果たして神戸大初のメダルを獲得し、団体表彰を受けた漕艇部の秋田紗希さんは「ボートは大学で始めたが、4年間やってきたことが実を結び、コーチにも恩返しできた」と話し、同時に功労者表彰を受けたコーチの池田竜雄さんと喜びを分かち合っていました。また、関西学生陸上競技種目別大会の4×400mリレーで優勝し、団体で表彰された陸上競技部の谷垣幹さんは「環境が整っているので練習しやすいが、遠征費用などは大変なので、もっと支援があればうれしい。今年5月の関西インカレでは大会新、9月の日本インカレでは決勝進出を目指したい」と、抱負を語りました。また、国際的に論文が高く評価されたことで表彰された経営学研究科博士課程後期課程3年のWafa Tariq Waqar(ワファ タリク ワカル)さんは、夫と2人の子ども、パキスタンから駆けつけた両親と一緒に表彰式に出席し、「神戸大学では修士課程から5年間学び、卒業前に栄誉ある賞をいただけて喜んでいる」と笑顔で語っていました。
(総務部広報課)