令和5年3月24日、神戸大学は、経済産業省が地域の中核大学等のスタートアップ創出や産学連携の推進等の支援を通じて、持続的な経済成長に大学が大きく貢献する存在となることを目指す「令和4年度産学連携推進事業費補助金(地域の中核大学等のインキュベーション?産学融合拠点の整備)」に採択されました。

この事業は、地域の中核大学等が強みや特色を有する研究分野において、企業と大学等が連携しオープンイノベーションを推進するための産学融合機能を担う「J イノベ拠点」※1の「プラットフォーム型」として、①スタートアップ創出のためのインキュベーション施設?設備、②企業との共同実験施設?設備、③オープンイノベーション推進施設?設備の3タイプの整備を経済産業省が支援します。今回の公募には22件の応募があり、本学を含む8件が採択されました※2

本学は今回採択された事業において、既に「J イノベ拠点」に選抜されている神戸大学先端膜工学センターを中心に、本学が持つ産学官連携のリソースを活用し、スタートアップ創出に向けた研究者?学生?起業サポート人材の交流?育成を行うインキュベーション施設、バイオメディカルメンブレンを初めとする企業との共同研究施設?設備、そしてオープンイノベーションの推進施設、これらを包括的に有する産学融合中核拠点「バイオメディカルメンブレン研究?オープンイノベーション拠点(通称:J-イノベHUB棟)」を神戸大学産官学連携本部棟横に整備します。

なお、本拠点の整備にあたっては、包括連携締結先である(株)ダイセルより多大なご支援をいただくほか※3、スタートアップ?エコシステム形成のため連携協定を締結済みの神戸市、三井住友銀行をはじめ※4、神戸大学と連携?協力いただいている様々なステークホルダーとの対話を通じて、本学が持つ知の社会実装と地域経済の活性化に資するよう努めて参ります。


※1:
経済産業省は、大学等を中心として、地域オープンイノベーション拠点の中で、企業ネットワークのハブとして活躍している拠点を「地域オープンイノベーション拠点選抜制度(J-Innovation HUB)」において「Jイノベ拠点」として選抜しています。
※2:
令和4年度第2次補正予算「地域の中核大学等のインキュベーション?産学融合拠点の整備」(大学等向け)に係る間接補助事業者の採択結果について
※3:
神戸大学とダイセルが包括連携協定を締結 ~メディカル?ヘルスケア領域をはじめとする成果でイノベーションを創出~
※4:
神戸市、三井住友銀行とスタートアップ?エコシステム形成促進に関する協定を締結しました

(連携推進課)