10月27日に農学研究科附属食資源教育研究センター(加西市)で令和5年度収穫祭を開催しました。
収穫祭は、主として農作物の収穫に感謝し、翌年の豊作を祈念する祭りで、今年は令和元年以来4年ぶりの本格的な開催となりました。
来賓として、高橋晴彦加西市長、松浦兵庫県立農林水産技術総合センター所長代理らをお招きし、また、学内からは藤澤正人学長をはじめ木戸良明理事、河端俊典理事、奥村弘理事らが出席して、総勢56名が収穫祭に参加しました。
最初に、参加者は果樹園においてLocal 5Gを介した「スマートARグラス」※を装着し、教室からの遠隔指導によりナシの栽培品種「王秋(おうしゅう)」の収穫を体験しました。
※文部科学省大学改革推進等補助金の支援を受けて食資源教育研究センターが導入しているスマート農機。遠隔から熟練者の指導を受けながら複数人が同時に収穫等を行うことが可能で、作業の効率化を図り、また、熟練者の技術の共有と伝承が容易になる。
1枚目: 「スマートARグラス」を装着して指導を受けながらナシを収穫
2枚目: センターの職員が遠隔地(教室)から収穫を指導
2枚目: センターの職員が遠隔地(教室)から収穫を指導
続いて、田の神への感謝の意を込めて「稲刈りの儀」を執り行い、イネの栽培品種「にこまる」の収穫を行いました。
その後の式典(会食)では、センターで収穫した梨を使った「梨カレー」やセンターが開発したジャガイモ新品種「はりまる」を使ったジャーマンポテト、センター産のお米(コシヒカリ、キヌヒカリ、特栽ヒノヒカリ、にこまる)、「にこまる」で作ったお酒「神のまにまに」、「きぬむすめ」で作った「どぶろく」などが振舞われました。
また、式典の後半にはセンターで栽培した餅米(はりまもち)を使って恒例の「餅つき」が行われました。参加者は、この収穫祭を通して、内外の関係者との交流を深めることができ、非常に有意義な1日となりました。
(食資源教育研究センター)