eco活動見学会は神戸大学の学生を対象に、学外の環境関連施設を見学し、環境に関する視野を広げることを目的として、年1回開催しています。今回は12月1日(金)に大阪湾広域臨海環境整備センター?神戸沖埋立処分場を見学しました。

■見学会の概要

日時:12月1日(金)13時30分~15時30分

場所:大阪湾広域臨海環境整備センター?神戸沖埋立処分場

(神戸市東灘区向洋町地先)

大阪湾広域臨海環境整備センター(以下、センター)について

センターは、近畿2府4県169市町村で発生する廃棄物を適正に埋立処分し、大阪湾圏域の生活環境の保全を図ること、及び、埋立によってできた土地を活用して港湾の秩序ある整備をし、地域の均衡ある発展に寄与することを目的としています。センターでは、「尼崎沖埋立処分場」、「泉大津沖埋立処分場」、「神戸沖埋立処分場」、「大阪沖埋立処分場」の4か所の埋立処分場を稼働させており、神戸沖埋立処分場はその一つ。全体で、499haあり、そのうち、神戸沖埋立処分場は18%を占めます。神戸埋立処分場は、大阪湾フェニックス計画のⅡ期に位置付けられており、平成13年12月から廃棄物を受け入れを開始しており、後10年ぐらいの間受け入れ予定となっています。

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(神戸基地にて説明を受けている様子)

廃棄物の最終処分場は、意識していない人が多いのですが、経済活動や市民生活にとって必要不可欠な施設であり、ごみ問題を考えるときに最終処分地の具体的なイメージを把握するのに役立つと考え、廃棄物についての知見を広げ、より深く理解することを目的として、本見学会を企画しました。

当日は、はじめに、廃棄物の搬入基地である神戸基地にて、現地の埋め立て処分場に関する基本的な知識の説明を受けた後、

(船で埋立処分場へ移動)

ヘルメット、ライフジャケットを装着し、船で処分場まで移動しました。現地では、揚陸桟橋、護岸構造、埋立処分場面積、埋立容積、排水処理施設等の説明を受けました。

(埋立処分場に到着)

見学している最中、雨が降るなど一時悪天候となり、天候悪化による見学会の中断の心配もしましたが、暫くすると雨も止み、きれいな虹を見ながら無事最後まで見学することができました。現地では、それぞれの責任者から非常に丁寧な説明を受け、また、各所で皆随時質問していましたし、見学会の解散後も複数名が残り、質問をするなど終始熱心な態度で見学しており、この貴重な機会に対する意欲が伺えました。?

(埋立処分場から神戸を望む)

今回の見学会に参加した学生からのアンケート結果でも、「多くのことを学べた」等の感想があり、興味深く見学できたことが伺われました。

学生?教職員12名のご参加、またセンターには、毎月1回の定期見学とは別の日に神戸大学のために、特別に見学日程を設定いただく、あるいは、その場で回答できなかった質問には後ほど回答をいただくなど色々とご配慮いただきました。

以上の通り、本見学会を滞りなく開催させていただくことができましたこと、参加者ならびに関係者の皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。

■参加者の感想

良かった点:

A:最終処分場で実際に働く方達に話を聞かせてもらったり、質問させてもらえたりして、多くのことを学べた。よく考えられて最終処分場が作られている一方で、長期的に見れば時間稼ぎにすぎない側面もあることがわかった。改めて危機感をもって、廃棄物問題を深く考えるようにしたい。

B:ずっと気になっていた六甲アイランド沖の最終処分場に実際に行けたこと。排水対策や環境を守るような取り組みもしっかりされていて、安心できる施設であることがわかったこと。

C:埋立処分場の構造や、汚染水が外に染み出さないための仕組みを詳しく知ることができて勉強になりました。実際に現地に行って燃え残りやごみがところどころ残っている土地を見るのも、日常生活で自分が出している廃棄物がどこにたどり着くのかといった、環境保全への意識の向上にもつながるのではないかと思いました。

D:大学では聞けないような詳しい内容の説明、見学ができた点。見学場所に関する資料や説明が丁寧で、見学場所に対する理解を深められた点です。

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改善すべき点:

A:実際に廃棄物を船で積み下ろしをして、埋め立てを行っている作業の映像などがもしあればよりイメージがしやすいのではないかと思いました。

B:集合場所は、グーグルマップでピン付けすれば良かったのではないかと思います。

C:見学場所において滞在時間が短く感じた点です。

■環境保全推進センターについて

センター業務

(1) 環境保全活動の推進を図るために必要な施策の企画?立案及び実施に関すること。

(2) 環境保全活動の監視及び改善の勧告に関すること。

(3) 環境保全活動の評価に関すること。

(4) 本学の構成員に対する環境教育に関すること。

(5) 教育研究活動に伴い発生する環境汚染物質の管理,処理等に関すること。

(6) 環境保全に関する調査及び研究に関すること。

(7) エネルギー使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関すること。

(8) その他前条の目的を達成するために必要なこと

センターURL: 環境保全推進センター

(環境保全推進センター)