受賞者
星 奈美子（神戸大学大学院医学研究科バイオリソース?ヘルスケア統合解析科学分野?特命准教授 ※受賞時、神戸大学医学部附属病院消化器内科?講師）
受賞日
令和６年５月９日(木)
受賞名
2023年度日本消化器病学会女性研究者賞（基礎分野）
業績名
「臨床応用を目指した腸内環境と腸疾患の相互関係を理解する基礎エビデンス構築」
概要
ヒトなど多細胞生物の個体は、主に腸管から吸収した栄養を利用し作り上げられます。また、その腸管は単に栄養を吸収する機能を持つだけではなく、細菌を中心とした微生物が常在する重要な住処となっており、宿主と微生物は共生の関係があると捉えられています。
“健康維持のために腸内環境を整える”など一般的にも言われるように、腸内細菌叢を含めた腸内環境は個体の健康維持に大きく寄与するものと考えられていますが、これは、腸内環境が崩れれば、腸炎や腫瘍など病気の発生にもつながると捉えることもでき、腸内環境と個体の相互関係の理解は医療を考える上でも重要で活発な研究が行われている領域です。
今回、星特命准教授は、免疫細胞や腸管上皮細胞がどのように腸内環境を認識し、炎症惹起や腫瘍発生に影響をおよぼすのか基礎研究を継続的に行い、発表を重ねてきた業績が学会の発展や学会における女性の地位向上に貢献したと評価を受け、女性研究者賞を受賞しました。
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