神戸大学は8月9日、三田市と包括的な連携協定を結び、同市役所で締結式と記者会見を開きました。本学の全学的な大学協定は、三田市が加わったことで10自治体?地区(兵庫県内9自治体?地区)となりました。

同市とは、これまでシステム情報学研究科と保健学研究科の部局協定がありましたが、今年度、医学研究科での人材育成プロジェクトを同市とともに進めるのを機に、組織的に連携を強化するため包括連携協定締結の運びとなりました。科学技術、産業振興、教育の推進、地域保健医療など多くの分野で連携?協力し、地域に貢献します。

神戸大学と三田市の地域連携締結式と記者会見の様子

締結式では、神戸大学から藤澤正人学長、奥村弘副学長、三田市の田村克也市長、西田和明副市長らが出席し、協定書にサインをしました。その後、藤澤学長と田村市長が、これまでの交流の経緯や今後の取り組みについて紹介しました。さらに、保健学研究科の石田達郎教授より、今年度、三田市で展開される医療系人材育成プロジェクトについての説明がありました。

藤澤学長は「今回の協定により窓口が一元化され、各分野の連携を統括するとともに、新たな連携が次々に生まれることを期待します。今後、行政と大学のパートナーシップが相互の強みを生かし補填しあうことで形成されることを確信しています」と意気込みを話し、田村市長も「両者の強みや資源を活かした取り組みが、新たな展開や可能性へと広がり、持続可能で独自性のあるまちづくりが進むと期待しています」と語りました。

署名した協定書を示す藤澤正人学長(右)と田村克也三田市長(左)