神戸大学数理?データサイエンスセンターは、神戸大学における高大連携の取り組みとして「第4回中学生?高校生データサイエンスコンテスト」の最終選考会を2024年10月26日(土)に開催しました。
このコンテストでは、「神戸みらい博士育成道場」(*)と連携し、道場の受講生である児童?生徒23名が、7名の神戸大学の学生のメンターとともに聴講し、データサイエンスにおける論理的思考の体験を共有しました。
コンテストには、全国から69チーム267名の中高生が参加し、最終選考会には8チーム22名が参加、プレゼンテーションと質疑応答を経て、洛星高等学校「23ー4」が最優秀賞に選出され、優秀賞2チーム、中学生優秀賞1チームとともに表彰状と楯が授与されました。
第4回となる本年度のコンテストでは、プロバスケットボールチームを運営するシーホース三河株式会社よりデータ提供を受け、そのデータを参考にした仮想プロバスケットボールチーム運営企業の中長期成長戦略を問う課題を与えました。この課題に対して、適切な分析手法を選択しているか、分析結果に基づいたデータの利活用策を提案できたか、アイデアがユニークか、提案された施策を実施してみようと思えたかなどの観点から選考し、受賞チームを決定しました。
受賞チームは次のとおり
最優秀賞 洛星高等学校 「23ー4」
優秀賞 UWC ISAK JAPAN 「 あいざっく」
優秀賞 広島県立広島叡智学園高等学校 「胚芽?ず」
中学生優秀賞 広島県立広島叡智学園中学校 「57?」
主催:神戸大学数理?データサイエンスセンター 共催:神戸市、(株)日立システムズ
協賛:(株)新興出版社啓林館 後援:(株)日経サイエンス
*「神戸みらい博士育成道場」は、JSTジュニアドクター育成塾の支援を受け、本学が開催する小中学生を対象にした「未来を描く力」、「未来を切り拓く力」を持った未来の科学者やアントレプレナーを育成するプログラムです。(https://kobe-mirai-dojo.ofc.kobe-u.ac.jp/)
最終選考会詳細
最終選考会では、企業?行政を含む学内外の専門家である審査員から、質問が投げかけられ、それぞれのチームは、プレゼンテーションの内容をさらに良くするための多くの気づきを得ることができました。また、質疑応答?講評を通じて社会課題をデータサイエンス手法により分析し、提案にまとめる際の有益なアドバイスがありました。表彰式終了後も審査員の先生方、来賓の方々と参加生徒が活発に意見交換をしている姿が見られ、中高生のデータサイエンスに対する興味をより深める場となりました。
「神戸みらい博士育成道場」の児童?生徒は最終選考会のプレゼンテーションを聴講するとともに、事前セッションと事後セッションを行いました。参加の小中学生がデータサイエンスに親しむと同時に、データサイエンスを用いて課題を解決することへの意欲と関心を喚起する機会となりました。
中学生?高校生データサイエンスコンテストについて
中学生?高校生データサイエンスコンテストは、高大連携の取り組みの一つとして、中学生?高校生を対象に、データ分析に基づくビジネス課題解決へのプレゼンテーションを通じ、データサイエンス教育を推進することを目的としています。データサイエンスに興味がある中学生?高校生に自分のアイデアや能力を試す機会を提供し、データサイエンスの基礎を学び、データ分析や問題解決スキルを向上させること、将来のキャリアについても考えるきっかけとなることが期待されます。
コンテストには中学生?高校生が1~5名のチームで参加し、社会に直結した実践的な課題に対し、与えられたデータセットをもとにデータサイエンスを応用した分析を行い、レポートとプレゼンテーションを競います。
今年度は、2024年5月にコンテストの応募要項が公開された後、全国から91チーム332名の中学生?高校生から申し込みがあり、69チーム267名から課題の提出がありました。
最終選考会出場チームは次のとおり
広島県立広島叡智学園中学校 「57?」
徳島市立高等学校 「あわわガールズ」
慶應義塾湘南藤沢高等部 「Muy Bien」
広島県立広島叡智学園高等学校 「胚芽~ず」
UWC ISAK JAPAN 「あいざっく」
洛星高等学校 「23-4」
鳥羽商船高等専門学校 「インテグラル田中」
岡山県立岡山芳泉高等学校 「笹解析システム」
(数理?データサイエンスセンター)