神戸大学大学院医学系研究科の設置計画について
※本設置計画は現在構想中であり、内容は変更する場合があります。新設?改組する組織の名称等は全て仮称となります。
神戸大学では、「大学院医学研究科」と「大学院保健学研究科」を統合し、令和8(2026)年4月、新たに『大学院医学系研究科』を設置する予定です。
現代社会は、新型コロナウィルス等の感染症蔓延や気候変動、さらに生成AI等の技術革新により急速に変化しており、既存の価値観や知識だけでは新たに生じた課題に対応できません。このような社会は「VUCAの時代」と呼ばれ、単独の専門分野の知識では解決が難しくなっています。
この大変革の時代における大学は、専門知を深めるだけでは不十分であり、あらゆる分野の知識を総合的に活用し、「総合知」を生み出す場となり、強力に推進することが求められています。
新研究科の設置は、総合知を推進するために必要な、アジャイル(agile:敏捷?機敏)な研究?教育体制を構築するために実施し、VUCAの時代の社会要求に応えるものです。
特色
1.総合知を重視し、医学研究科と保健学研究科を統合します。
2.進路の多様性を重視し、博士前期課程※を横断的な組織にします。
※先進生命医科学系専攻(異なる4領域で構成)
3.教育?研究の社会実装を重視し、公衆衛生大学院※を設置します。
※未来社会医学専攻(博士課程後期課程)
先進生命医科学系専攻?未来社会医学領域(博士課程前期課程)
【現在(入学定員)】
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【改革計画(入学定員)】 ※入学定員調整中
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【新設等の専攻の概要】
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●《改組》健康科学専攻(博士後期課程)
養成人材像
- 健康科学に関する高度な分析能力、問題解決能力、研究能力を有し、独創的な課題解決を実践できる自立した人材
学位授与による能力【博士:保健学】
- 自立した医療専門職者として、人々の健康を守るために指導的役割を遂行できる能力
- 伝統的な思考や方法を批判的に継承し、独自的?創造的に解決できる能力
- 異文化理解と優れたコミュニケーション能力を発揮し、国際的に普遍的な価値を持つ知識?技術を創造し、適用する能力
- 深い学識と高度な専門的能力を備え、医療保健福祉チームの一員として協働できる能力
●《新設》未来社会医学専攻(博士後期課程)
養成人材像
- 公衆衛生の最前線や保健?医療機器?健康関連企業で課題解決を支える人材
- グローバルな視点で健康政策策定やヘルス?サービスリサーチに貢献できる人材
- 公衆衛生の実務に指導的立場となり、国際的にもプレゼンスを発揮できる人材
学位授与による能力【博士:公衆衛生学】
- 公衆衛生の現場において指導的立場でマネージメントし、情報発信ができる能力
- 研究?教育?保健医療を柱とする新しい総合保健医療のあり方を創造し、情報発信ができる能力
- 国際的な公衆衛生課題の解決に取り組める能力
- 公衆衛生課題に対する卓越した対応と健康政策の策定ができる能力
●《改組》先進生命医科学系専攻(博士前期課程)
養成人材像
- 生命医学系の専門知を深掘り拡大し、総合知を活用する教育を実践
- 高い倫理観を備え、研究?開発?実践に係る専門知と総合知を結合させた卓越した問題解決能力を持つ人材
学位授与による能力
◇バイオメディカルサイエンス領域 【修士(バイオメディカルサイエンス)】
- 生命科学?医学における探求心と創造性を持ち、課題を主体的に設定し解決する能力
- 深い学識と論理的思考、高度な専門的能力
◇医療創成工学領域 【修士(医工学)】
- 臨床医学知識を有し、医療現場のニーズを抽出できる能力
- 医療機器の「概念」を創造し、具現化する能力
- 生命倫理と人間の尊厳に対する理解の下、医療機器の実用化に必要な知識を有し、成果を発信する能力
◇健康科学領域 【修士(保健学)】
- 自立した医療専門職者として、人々の健康を守るために指導的役割を遂行できる能力
- 地域の各々に最も相応しい形で健康科学上の課題解決策を提案?適用することができる専門的能力
◇未来社会医学領域 【修士(公衆衛生学)】
- 公衆衛生上の課題を創造的に解決する能力
- 他分野の人々と協働して国内外の公衆衛生上の課題を解決する能力
新たな医療?保健システムの開発をデザインする能力
【入試情報】
入試情報についてはこちらをご確認ください。