カーブジェン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中島正和)は、クラウドベースAI画像解析プラットフォーム「CarbConnect?(カーブコネクト)」の連携アプリとして、「BiTTE? lite」の提供を開始しました。
BiTTE? liteは、既存の「微生物推定支援AIソフトウェア(非医療機器)BiTTE?-iE」を基に、基本的な菌形態分類機能に特化したエントリーモデルとして開発されました。
本アプリは、国立国際医療研究センター?国際感染症センターの山元佳 医師、神戸大学都市安全研究センター?医学部附属病院検査部の大路剛准教授らとの共同研究結果をもとに開発され、今後は途上国を含めた海外展開も視野に、研究機関や教育現場での菌形態分類の普及が期待されます。
開発背景
研究機関や教育現場での微生物研究?検査における菌種分類のニーズが高まる一方で、従来の手法では、大型?高額の機器が必要であったり、実施者の熟練度による識別のばらつき、更には人手不足といった課題がありました。また、離れた拠点にいる専門家同士は効率的な情報共有が困難で、リアルタイムのコミュニケーションが難しく、作業の遅延や手間が発生することもありました。BiTTE? liteは、こうした課題を解決し、より手軽に菌形態分類を識別できるエントリーモデルとして、国立国際医療研究センターならびに神戸大学医学部附属病院との共同研究の成果を基に開発されました。
BiTTE? liteの概要
BiTTE? liteは、5つの菌形態(GNR/GNC/GPR/GPC/酵母様真菌)をリアルタイムで識別でき、PC、スマホ、タブレットなどのデバイス上での利用が可能です。インターネット環境があれば、どこでも簡単に利用開始できるため、離れた場所にいる専門家同士がリアルタイムで情報を共有し、分類結果を活用できます。CarbConnect?を通じた安全な画像保存?共有機能も備えており、チームメンバー間での連携も可能です。
BiTTE? liteの主な機能
- 菌形態の鑑別: 5菌形態(GNR:Gram-negative rod、GNC:Gram-negative coccus、GPR:Gram-positive rod、GPC:Gram-positive coccus、酵母様真菌)の分類に対応。
- マルチデバイス対応: PC、スマートフォン、タブレット上で利用可能。インターネット接続があればすぐに利用開始が可能。
- CarbConnect?との連携: CarbConnect?を通じたリアルタイムでの画像保存?共有により、チームメンバー間でのスムーズなデータ活用をサポート。
研究者コメント
神戸大学医学部附属病院検査部は、カーブジェン株式会社、国立国際医療研究センターと共同で画像検体を収集し、AI画像解析ソフトの開発に取り組んできました。
このソフトをよりシンプルなモデルにし、Webで情報交換ができるようになれば、臨床現場だけでなく、医学生や研修医の教育にも活用できます。これにより、感染症診療および感染症教育における更なるDX化につなげていけると考えています。