実践ゲノムの最前線

実践ゲノムの最前線

ゲノム医療の基盤の現状と未来について、さらにゲノム医学からゲノム医療に向けた取り組みを解説。遺伝統計から個人情報保護に至るまでの広範な内容を網羅。

  • 著者
  • 井村裕夫 監修/高岡裕, 大田美香, 清野進, 久野慎一, 高井義美
  • 出版年月
  • 2009年02月
  • ISBN
  • 9784901609265

本書は、平成16年度から科学技術振興調整費により神戸大学大学院医学研究科と (財) 先端医療振興財団が共同で実施してきた「クリニカルゲノムインフォマティクス人材養成」の成果の一つであり、クリニカルゲノムインフォマティクスに関する教科書的な位置付けのものです。

本書の前半である第1部は、ゲノム医療の基盤について現状と未来について、後半である第2部はゲノム医学からゲノム医療に向けた取り組みが解説されています。本書を手にすることで、遺伝統計、医療統計からバイオシミュレーション、ゲノム薬理学、トランスレーショナルリサーチ、遺伝カウンセリング、個人情報保護に至るまでの広範な内容を網羅することが可能なように、焦点が当てられています。さらに、神戸ポートアイランドに建設中の次世代スーパーコンピュータに関する章を設けるなど、本学が今後取り組む計算科学分野の最新情報についても言及されています。

本書を多くの生物系、医学系、情報科学系、工学系の学生に読んで頂き、最先端の研究の現状と、新しい分野へ挑戦する際の道標として頂けたら幸いです。

大学院医学研究科特命准教授?髙岡裕


目次

  • 第1部 ゲノム医療の基盤 現状と未来(遺伝統計の基礎と実際/ゲノム科学とインフォマティクス/ドッキングシミュレーション/代謝動態シミュレーション—糖代謝調節機構のシミュレーション ほか)
  • 第2部 ゲノム医療の実践に向けて(ゲノム医学からゲノム医療へ/トランスレーショナルリサーチの実践から標準治療の革新へ/ファーマコゲノミクス(PGx)実務基礎/個別化医療(テーラーメイド医療)の現状と展望 ほか)