本書は、三上和夫先生の退職を記念して刊行された本である。
ただし、記念本にありがちな先生との思い出を語るような言説はない。編集者の方針から、研究者や院生、教育関係者を対象とした骨太な論文集となっている。
内容構成は、理論?歴史?応用テーマの3つであり、学会の重鎮?中堅?若手が集い執筆した、研究の最前線に位置する論文ばかりである。何れも三上先生の研究から受けた影響を自分の研究に最大限に昇華したものとなっている。
さらに、今後「地域社会と教育との関係」を考察する上で、大いに参考になる内容となっている。
百年史編集室助教?湯田拓史