ウォーホルの芸術

ウォーホルの芸術

20世紀を映した鏡

20世紀を代表する美術家であるアンディ?ウォーホルの芸術の意味と本質に迫り、それを広く美術史の中に位置づける画期的論考。

  • 著者
  • 宮下規久朗
  • 出版年月
  • 2010年04月
  • ISBN
  • 9784334035174

20世紀を代表する美術家であるアンディ?ウォーホル(1928-1987)は、生前における多方面にわたる活躍やメディアへの頻繁な露出から、これまで様々な流言飛語に曇らされ、毀誉褒貶に包まれていた。

しかし、1989年にニューヨーク近代美術館で大規模な個展が開催され、94年にはアメリカにある個人美術館としては最大のアンディ?ウォーホル美術館が開館するなど、その多方面な芸術は正確に評価されつつある。

「孤独なトリックスター」の実像とは――。本書は、日本での大規模なウォーホル回顧展にも関わった美術史家が、ウォーホル芸術の意味と本質に迫り、それを広く美術史の中に位置づける画期的論考である。

必威体育研究科准教授?宮下規久朗


目次

  • 第1章 キャンベル?スープ—ウォーホルの原点
  • 第2章 スターの本質—聖と俗の肖像
  • 第3章 名もなき死—現代への予言と警告
  • 第4章 公権力への恐怖—アメリカの暗部
  • 第5章 名声と死の影—『ジャッキー』?『花』?『自画像』
  • 第6章 ウォーホル芸術の終焉—『毛沢東』から『最後の晩餐』へ
  • 終章 ウォーホルの聖性