幾多の悪行を犯し、その因果で滅んだとされる平清盛。だが、平家物語において清盛は必ずしも悪人として描かれてはいない。後世の人々による悪人としての清盛像の創出と変遷を読み解く。
おごる平家は久しからず―幾多の悪行を犯し、その因果で滅んだ人物とされる平清盛。だが、『平家物語』に描かれる清盛は決して悪人としてのイメージのみにはとどまらない。後世の人々は、彼の「悪行」をどう読みかえてきたのか。同時代の『玉葉』『愚管抄』から国定教科書、吉川英治?宮尾登美子らの現代小説まで、清盛像の創出とその変遷を読み解く。
吉川弘文館 書籍紹介より