比較福祉国家

比較福祉国家

理論?計量?各国事例

福祉国家を質的に比較するための理論、データを駆使した計量分析、比較理論に基づく各国史分析について紹介。

  • 著者
  • 鎮目真人, 近藤正基 編著
  • 出版年月
  • 2013年11月
  • ISBN
  • 9784623066629

近年、福祉国家の比較研究が盛んに行われています。国内外の研究者によって多様なアプローチが開発され、分析対象となる国?地域も拡大しています。本書では、これまでの研究蓄積をまとめ、福祉国家を質的に比較するための理論、データを駆使した計量分析、比較理論に基づく各国史分析について紹介しています。各章のはじめに「この章で学ぶこと」を載せ、平易で明解な文章で書かれていますので、内容は高度でも難解な本ではありません。福祉国家研究に関心のある学部生?大学院生のみなさんに読んでもらいたいと思います。

国際文化学研究科?准教授 近藤正基


目次

  • 序章 福祉国家を比較するために
  • 第Ⅰ部 福祉国家の理論
    • 第1章 福祉国家の産業化理論?収斂理論 ――生成?発展?縮減の理論分析
    • 第2章 福祉政治の理論 ――多様性をめぐる権力?利益?言説分析
    • 第3章 福祉制度変化の理論 ――改革のプロセスとその動態分析
  • 第Ⅱ部 福祉国家の計量分析
    • 第4章 回帰分析 ――規定要因に関するマクロデータの分析
    • 第5章 マルチレベル分析 ——態度と価値観における国家と個人の分析
    • 第6章 イベントヒストリー分析 ――変容に関する因果分析
    • 第7章 ファジィ?セット分析 ――動態とその要因に関する質的分析
  • 第Ⅲ部 福祉国家の事例
    • 第8章 スウェーデン ――社会民主主義型福祉国家の発展と変容
    • 第9章 ドイツ ――変わりゆく保守主義型福祉国家
    • 第10章 イギリス ――自由主義的福祉国家の発展と変容
    • 第11章 スペイン ――歴史的制度論から見た南欧福祉国家
    • 第12章 アメリカ ――自由主義型福祉国家と政治
    • 第13章 韓国 ――家族主義的福祉国家と家族政策
    • 第14章 日 本 ――福祉国家発展とポスト類型論