ヨーロッパ、北米、アジア、アフリカなど世界12ヵ国、15都市でランドスケープ?都市デザイン、パブリックスペースのデザインを仕事にする16名の著者が綴るストーリーを集めて一冊の本にしました。庭や公園?緑地などのパブリックスペース、街区~都市デザインまでその土地の地形や植生、水の流れ、道や建物の配置から、そこでの人のあり方まで、時間の流れに向き合いながら変化する生きた媒体に向き合う仕事と格闘する著者たちが海外の見果てぬ土地へ飛び出し、その地域の生活や働き方を模索してきた道筋、場所、人間関係が描かれています。
ランドスケープ?都市デザインというフィールドでの仕事の面白さや可能性、そして世界中でパブリックスペースの創成に挑戦する著者たちの多様で実践的な取り組みを通して、Livable City(住みやすい都市)の創成に向けた新しい潮流を感じ取って頂ければと思います。見果てぬ場所に向かって人生を旅する著者たちの体験から刺激を受けて、世界への新たな一歩を踏み出すきっかけにして頂ければ著者一同、望外の喜びとするところです。
工学研究科?准教授 福岡 孝則