「ゲマインシャフト(共同社会)=村落」「ゲゼルシャフト(利益社会)=都市」の二元論を捨て、「共同社会=都市」の概念を提起。
本書は、従来の社会科学的議論において成立してきた「ゲマインシャフトとしての村落」vs「ゲゼルシャフトとしての都市」という二項対立的世界観を、南太平洋の都市におけるフィールドワークでの実態分析によって批判し、新たに「ゲマインシャフト都市」という概念を提起することで、新たな都市論を人類学的に展開することを目論んでいる。
国際文化学研究科?教授 吉岡 政徳