スコットランド?グラスゴーを本拠地とするプロサッカークラブ、セルティックFCとそのファン集団を通して、サッカー文化、人種差別との関係、都市論など幅広く考察する。
サッカー原理主義にも知識人の知的遊戯にも無縁。骨太なエスノグラフィーに基づくファンダム研究は、サッカーだけがつなぐカルチュラル?スタディーズとポストコロニアル研究との節合を鮮やかに描き出す。文化政策の道具と化した彷徨えるカルチュラル?スタディーズに物申すこのクリティカルなアンチ?テーゼは、セクト主義、ナショナリズム、人種、階級、ジェンダーを交差し、文化の現場をえぐり出してゆく。ホールに導かれ、ギルロイに師事した気鋭の研究者による鮮烈な単著デビュー。
せりか書房 書籍紹介より