「走査型プローブ顕微鏡はどんな顕微鏡なのか」をわかりやすく具体的に説明する。走査型プローブ顕微鏡についてなにも知らない読者を想定して説明するので安心して読みはじめてほしい。市販の顕微鏡装置にはじめてさわる読者を想定して食品ラップなど身の回りにある対象を自分で測定するために必要な知識と操作手順を説明する。市販装置の取扱説明書の内容を理解するために必要な事項や、暗黙の前提として取扱説明書では省略されやすい事項をとりあげる。顕微鏡実験を終えたあとに、得られた形状像を解釈するために必要となる知識と画像処理についても説明する。一歩進んだ内容として、生体物質の測定?弾性の測定?局所仕事関数の測定?やや特殊な顕微鏡プローブとカンチレバーのバネ定数を調べる方法を説明する。走査型プローブ顕微鏡を知らなかった読者が、初心者を経て、初級者を卒業するまでをサポートするための書籍である。
共立出版 書籍紹介より