【日本人口学会設立70周年記念刊行】
「地方消滅」が危惧され、希望子ども数の実現により出生力を1.8程度に向上させて2060年に1億人程度の人口を確保するためには、2040年頃までに出生力を置換水準の2.08まで回復させるという国全体としての人口ビジョン実現のための総合戦略が打ち出されました。このような時代状況を踏まえ、初学者からでも、人口について自ら調べ、考える手助けとなる、わかりやすくて使い勝手のよい事典を目指しました。
1項目を見開き2ページないし4ページで解説する中項目主義の特性を活かし、第I部の「現代の人口問題」では、今後10年ほど先までの見通しに立って重要なテーマを厳選しトピック形式で解説し、第II部の「人口学の方法」では、第I部のトピックをより深く理解し、また自ら考えるうえで役立つような人口学の基礎知識や分析手法などを体系的に紹介する二部構成を採用しています。
丸善出版 書籍紹介より