GPSやTTレーダー等の今日の船舶運航ではごく一般的に用いられるようになっている機器や、AIS、ECDISそしてVDRなど、現時点での新しい航海計器、機器について説明し、また、コンパスやログなどの20世紀から定着して現代の船舶運航にも必須の機器についても概要を説明しています。第1部「21世紀に活用される最新航海計器」、第2部「20世紀に開発され現在も利用される航海計器」の2部構成となっており、第1部は比較的新しいものを中心に、第2部はすでに実用化されてから十分な時間が経っているものの現在でも不可欠なものを中心にまとめていますが、基本的には技術的な関連性を中心に章立てを行いました。
(第1部)第1章 現代の航海計器、第2章 GPS、第3章 レーダー?TT、第4章 AIS、第5章 ECDIS、第6章 VDR?BNWAS、(第2部)第7章 コンパスとオートパイロット、第8章 ログ、第9章 音響による計器、第10章 その他の計器?機器 という構成で、六分儀からAISまで、これ一冊ですべてがわかる航海計器の決定版として執筆しました。船舶運航に関わる教育機関における教科書、運航現場での参考書として利用されることを想定しています。
海事科学研究科教授?若林 伸和