北極国際法秩序をめぐる諸課題を包括的に扱う先駆的論文集!
海氷の減少に伴い、新たな航路の開拓、眠れる資源の開発をはじめとして大いなる可能性を秘めた北極域への国際的関心が高まっている。非北極国たるわが国にとっても、研究開発や国際協力を通じて、北極域および北極諸国との関わりは、今後益々重要となるに違いない。本書は、科学、環境、海洋、制度、先住民族など北極国際法秩序をめぐる幅広い課題を提示する18の論文を収録。北極域へと関心を寄せる産?官?学すべてに向けた必読の一冊である。
本書は、2015年10月から始まった文部科学省の北極域研究プロジェクト(ArCS)の参画機関となった国際協力研究科?極域協力研究センター(PCRC)における、北極国際法政策研究の成果である。
国際協力研究科PCRC 研究員 稲垣治/センター長 柴田明穂