かつて植民地独立戦争で犠牲を払い、自立した規範秩序の確立を模索するアジアの市場経済化諸国。その法整備を支援する国際協力を通じて、日本の法と社会が抱える課題をも映し出す。
神戸大学出版会より、はじめての学術専門書
本書が主な対象とするアジアの市場経済化諸国は、植民地独立戦争で痛ましい犠牲を払い、北爆や内戦で残骸と化した農地で食をつなぎながら子孫を育て、いまやグローバル市場の外圧に翻弄されながら自立した規範秩序を作り上げていこうと努める国々である。そのような諸国の法整備に伴走する国際協力を通じて、日本の法と社会の抱える課題が、逆に映し出されてくるのである。
神戸大学出版会 書籍紹介より