寄生バチと狩りバチの不思議な世界

寄生バチと狩りバチの不思議な世界

クモに寄生するクモヒメバチ、働きアリの幼虫に産卵するアリヤドリバチなど、ハチたちの不思議な生理?生態?進化について、ハチ専門家たちがその正体を語る。

  • 著者
  • 前藤薫
  • 出版年月
  • 2020年06月
  • ISBN
  • 9784910389110

スズメバチやアリに隠れて目立たない、寄生バチと狩りバチの多様性と生理?生態、人とのかかわりについて、16名の気鋭の研究者がやさしく語りつくします。最新の知見をかみ砕いてご紹介し、さらに深くご探究いただけるように豊富な参考文献を添えました。通常版の紙の本からもオンライン版にアクセスし、200点以上のカラー画像と24点の動画をお楽しみいただけます。

農学研究科?教授 前藤 薫


目次

  • プロローグ ある寄生バチのひとり語り
  • 第1章 ハチの誕生と進化 産卵管と大あごの名手
  • 第2章 小さなハチの華麗な世界 マイクロハイメノプテラ
  • 第3章 虫こぶをつくる寄生バチ 植物食への回帰
  • 第4章 アリとトビケラ ヒメバチがたどり着いた究極の寄主
  • 第5章 クモヒメバチ 獰猛な捕食者を巧みに利用するスペシャリスト
  • 第6章 内部寄生の謎 危険な体内環境を支配する
  • 第7章 ハチの性と生殖を操作する 細胞内共生微生物
  • 第8章 兵隊をもつ寄生バチ 真社会性の進化と分子擬態
  • 第9章 キノコとキバチと寄生バチ  枯れ木をめぐる奇妙な三者系
  • 第10章 シイタケを守る ハエヒメバチの多様性と生態
  • 第11章 剣を持った寄生バチ 狩りバチへの進化
  • 第12章 竹筒のなかの小宇宙 営巣トラップに集う生き物たち
  • 第13章 クモを狩るハチたち 原始的社会性の進化的起源
  • 第14章 ハチの採集と同定 多様性を正しく理解するためのメソッド
  • エピローグ ダーウィンのハチ