多くの批判にさらされながらも、その重要性が認められてきた保守主義会計。実証会計理論の枠組みを利用して、その実態を分析し、経済的機能を解明する。
本書の目的は、財務会計において概念的には重要性が認識されながらも、批判の対象になることも多い「保守主義」の存在理由を明らかにすることです。この目的を達成するため、主として日本企業のデータを用い、保守主義の実態と経済的機能に関する定量的な分析を行いました。
本書を通じて保守主義に関する理解が深まることで、財務会計の経済的機能が再確認されることになれば幸いです。
経営学研究科?准教授 髙田知実