L2英語学習者の産出(作文?発話)を体系的に収集する「学習者コーパス」を用いた研究は、これまで欧州が中心でした。
本書は、著者が開発している世界最大級のアジア圏英語学習者コーパス「ICNALE」の設計理念と構築過程を詳細に記述するとともに、ICNALEのデータを通じて、アジア圏学習者のL2産出に見られる語彙?文法?語用論?個人差?評価の問題を様々な観点から分析しています。
本書の出版は、アジアにおける学習者コーパス研究のさらなる発展の一助になるものと期待されます。
大学教育推進機構/国際文化学研究科/数理?データサイエンスセンター 教授 石川慎一郎