社会の構造的変化により経営人材を求める中小企業と、人材紹介業務に参入している地域金融機関。こうした人材マッチング支援の事例や、現状?課題などについて考察する。
地域金融機関が果たす新たな役割が、事業性評価に基づく人材支援である。経営人材の不足が中小企業の大きな課題となる中、金融機関はただの資金提供者から、真のパートナーへとその役割を進化させていかねばならない。金融庁による規制緩和を背景に、その取り組みは加速しているが、その道のりは決して容易ではない。
本書では、日本の金融機関の人材支援をリードしてきた、政策当局、シンクタンク、支援機関の専門家たちが、全国的な動向、先進事例、そして熱い議論を共有して、金融機関の新たな挑戦を、深く、広く探求している。
神戸大学出版会 書籍紹介より