1960年代初頭、全国の駐屯地周辺の地域を中心に、民間の自衛隊支援団体である「防衛協会?自衛隊協力会」が設立され始めた。 自衛隊支援と防衛思想の普及を主な目的とするこの団体は、1960年代後半にはすでに全国で1,090の協会と約49~60万人の会員を擁するまでに拡大した。 本書は、1990年代以降、自衛隊への支持が拡大したという一般的な見方に対して、その「前史」を描くことによって、自衛隊研究に新たな一面を提示するとともに、「日本人にとって自衛隊とは何か」という、戦後日本社会の重要課題を考える材料を提供する。
国際協力研究科?助教 中原 雅人
1990年代以降、自衛隊への支持が拡大したという一般的な見方に対し、その「前史」を描くことで自衛隊研究に新たな一面を提示する。
[ここがポイント]
ミネルヴァ書房 書籍紹介より