価値という思考

価値という思考

社会の不確実性が強まれば強まるほど、必要とされる新たな価値創造。しかし、その価値や価値教育はそれまで重視されていなかった。神戸大学の初代「V.School」長に就任した著者が、スクールのセミナーや授業に参加し、感想や本質的な思考についてまとめた一冊。

  • 著者
  • 國部克彦
  • 出版年月
  • 2024年02月
  • ISBN
  • 9784909364258

私たちの日常には「価値」という言葉が氾濫し、それは私たちの生活に深く根ざしている。しかし、その「価値」とは具体的に何なのか、それを考えるとき言葉に詰まる。本書では、ウィトゲンシュタイン、カント、ニーチェ、アーレント、プラハラード、デューイ、ルソー、マルクスなど、知の巨星たちの思考を手掛かりに、価値と社会、価値と価格、さらには民主主義の価値に至るまで、価値創造とその教育の可能性について思索する。

経営学研究科 教員の著者紹介より

社会の不確実性が強まれば強まるほど、必要とされる新たな価値創造。 しかし、その価値や価値教育はそれまで重視されていなかった。

神戸大学では、この「価値創造教育」の重要性や、社会のニーズに応えるために「V.School」を設置。 その初代スクール長に就任した著者が、スクールのセミナーや授業に参加し、感想や本質的な思考についてまとめた一冊。

神戸大学出版会 書籍紹介より


目次

  • 第1章 価値と世界
    • 1 日常生活における心の豊かさ
    • 2 価値から世界を認識する
    • 3 ウィトゲンシュタインから価値を学ぶ
  • 第2章 価値と創造
    • 1 価値と共創
    • 2 価値と評価
    • 3 金儲けは悪いことか
  • 第3章 価値と教育
    • 1 教育の価値
    • 2 価値創造と教育
    • 3 デザイン思考
  • 第4章 価値と社会
    • 1 価値と多様性
    • 2 価値創造と民主的な社会
    • 3 神話から自由になるために
    • 4 SDGsの価値
    • 5 大阪市住民投票から価値について考える