社会?経済の構造が大きく変化し、中小企業経営者の高齢化も進んでいる。企業の生産性の維持?向上や地域経済の持続的成長のために、中小企業のM&A(「中小M&A」)の重要性は増大している。
しかし、データの不足からその実態は明らかにされていない。必要とされる施策に関して、客観的な証拠に基づく議論をすることも難しい。
本書は、こうした状況を改善すべく、日本における中小M&Aに関するデータを整理し、その実態を明らかにする初の試みである。
本書に示した様々なエビデンスが、日本の中小企業が抱える課題や地域経済の衰退、ひいては日本経済の停滞という社会課題を解決するために、有益な示唆を提供することを期待している。