なぜ少年は聖剣を手にし、死神は歌い踊るのか

なぜ少年は聖剣を手にし、死神は歌い踊るのか

ポップカルチャーと神話を読み解く17の方法

神戸大学の研究プロジェクトから発足した「神戸神話?神話学研究会(通称:神神神 Shin Shin Shin)」編の新しい「神話×ポップカルチャー」本。

  • 著者
  • 神戸神話?神話学研究会, 植朗子, 清川祥恵, 南郷晃子 編
  • 出版年月
  • 2024年10月
  • ISBN
  • 9784867660669 C0070

映画、マンガ、アニメ、音楽、ゲーム、ラノベ、を学問する方法!
ありとあらゆる場面で私たちは漫画を読み、ゲームをし、アニメや映画を鑑賞しています。この本は、それらを「学問」としてより深く知りたい、考えたいとあなたが思ったときに――ポップカルチャーと神話をめぐる学びの旅に出たいとあなたが思ったそのときに――携えるアイテム、手に取る一冊として作りました。扱うのは、米津玄師「死神」、『BLEACH』、東方Project、『サマータイムレンダ』、『呪術廻戦』、『鬼滅の刃』、怪奇漫画、『美少女戦士セーラームーン』、蜷川幸雄の舞台演出、『葬送のフリーレン』、『坂道のアポロン』、『君の名は。』、『ゴジラ』、神話と宗教リテラシー、「美しい国」のポップカルチャー、『進撃の巨人』、『ジャガーノート』など。執筆は、植朗子、清川祥恵、南郷晃子、川村悠人、渡勇輝、木下資一、斎藤英喜、横道誠、木村武史、勝又泰洋、三村尚央、上月翔太、鈴村裕輔、庄子大亮、平藤喜久子、藤巻和宏、河野真太郎。装画:いそにん(@isonin7777)


目次

  • はじめに
  • [米津玄師「死神」×死神]米津玄師「死神」考(南郷晃子)
  • [BLEACH×言葉]死神たちは言葉を振るう――『BLEACH』と古代インドにおける言葉と詠唱 (川村悠人)
  • [東方 Project×幻想]トポスとしての別世界――「東方 Project」の世界観と想像力(渡勇輝)
  • [コラム]『サマータイムレンダ』の蛭子神――異形神の孤独と悲しみ(木下資一)
  • [コラム]「魔術師」として生きること(斎藤英喜)
  • [鬼滅の刃×聖剣]『鬼滅の刃』炭治郎に継承される「聖剣」――日輪刀と刀鍛冶の物語(植朗子)
  • [怪奇マンガ×終末]神話の原初的断片としての怪奇マンガ――ジャンル論的考察(横道誠)
  • [美少女戦士セーラームーン×ブリコラージュ]美少女戦士セーラームーン――ブリコラージュと神話?宗教?スピリチュアリティ?科学技術(木村武史)
  • [コラム]ローマ神話の「母と息子」――『コリオレイナス』にみる蜷川幸雄の階段の利用法(勝又泰洋)
  • [葬送のフリーレン×記憶]「英雄神話」の語り直しとしての『葬送のフリーレン』(三村尚央)
  • [坂道のアポロン×音楽]ジャズする神々、あるいは友人たち――『坂道のアポロン』における神話的イメージの重なり合い(上月翔太)
  • [君の名は。×彗星]映画『君の名は。』に見出す「現代の神話」の可能性(鈴村裕輔)
  • [ゴジラ×怪獣]「怪獣」の神話性――『ゴジラ』たちは何を表象するのか(庄子大亮)
  • [コラム]ポップカルチャーから何を論じるのか(平藤喜久子)
  • [コラム]保守×愛国×神話――「美しい国」のポップカルチャー(藤巻和宏)
  • [進撃の巨人×天地創造]国造りと(反)成長の物語――『進撃の巨人』とポスト冷戦の私たち(河野真太郎)
  • [ジャガーノート×ポスト?コロニアリズム]暴走する運命――英米近代における「ジャガーノート」表象(清川祥恵)
  • あとがき(植 朗子)