金融論〈第4版〉

金融論〈第4版〉

ベーシック+

金融問題が誰にでもわかるよう基礎から丁寧に説明。経済や金融の理論はもちろん、日々の生活に不可欠な金融の最新知識が身につくと初学者向け大好評テキスト最新版。2色刷。

  • 著者
  • 家森信善
  • 出版年月
  • 2025年01月
  • ISBN
  • 9784502524615

本書は、2022年2月に刊行した『金融論 第3版(ベーシック+)』の改訂版です。今回の改訂では、2022年から2024年にかけて金融の世界で起こった重要な出来事、たとえば「金融政策の正常化」などを反映し、新たな解説を加えました。一方で、重要性が低下したテーマは説明を簡素化し、全体の構成を見直しています。
近年、大学の2単位の授業では「15回の講義+1回のテスト」という形式が主流となってきたことを踏まえ、本書も15章構成としました。また、新たに第15章「生活者にとっての金融」を設け、第3版では各章に分散していた「金融経済教育」や「パーソナル金融」の話題をまとめ、内容を追加しています。さらに、実際に本書を講義で使用している先生方のご意見を参考に、第4章「金融政策のためのマクロ経済学」や第14章「ファイナンスの基礎理論」の説明をより詳しくしました。
一方で、講義時間の制約を考慮し、全体のボリュームは第3版と同程度に抑えています。重要性の高いテーマは説明を強化しつつ、冗長になりがちな部分は簡潔に整理し、一部は思い切って削除することで、よりスムーズに学習できるよう工夫しました。その結果、内容がすっきりとまとまり、初学者の方にもより理解しやすい構成になったのではないかと思います。
本書を通じて、金融の基礎的な理解を深め、実社会で活かせる知識を身につけていただければ幸いです。
 

経済経営研究所 教授 家森信善


目次

  • 第1章 金融論で何を学ぶか
  • 第2章 貨幣
  • 第3章 金利
  • 第4章 金融政策のためのマクロ経済学
  • 第5章 金融政策の課題と日本銀行
  • 第6章 金融政策の基本手段と新しい展開
  • 第7章 金融システムと金融仲介機関の役割
  • 第8章 銀行以外の金融機関
  • 第9章 金融システムの安定化のための政策
  • 第10章 金融機関の破綻への対応策
  • 第11章 金融市場に関する規制
  • 第12章 間接金融型の金融商品
  • 第13章 直接金融型の金融商品
  • 第14章 ファイナンスの基礎理論
  • 第15章 生活者にとっての金融