神戸大学長 野上 智行
神戸大学は、国際的に卓越した研究教育拠点として国際社会に貢献し、地域社会の発展に不可欠な存在として発展していくことを目指して、全学を挙げて創造的な研究教育活動を展開しています。
昨年は、神戸大学として初めて環境憲章を制定しました。また、併せて初版の環境報告書2006を作成し、環境に関する教育状況、環境に関する研究事例、環境に関する地域貢献状況、学生による環境活動事例を紹介したところです。
今年の環境報告書においては、以下の特色あるテーマの中で次のような課題において取りまとめました。
テーマ1『環境意識の高い人材の育成と支援』
- 野外植物生態学実習について
- 環境資源経済論について
テーマ2『地球環境を維持し創造するための研究の促進』
- ドイツの環境税について
- 海事科学研究科の環境保全への取り組みについて
テーマ3『率先垂範としての環境保全活動の推進』
- 市民と大学の環境フォーラムについて
- 環境会計・環境報告書への取り組み
- 自治体、大学、民間の協働によるグラスパーキング(芝生化駐車場)推進事業の紹介
- 「環境インパクト低減に関する材料・プロセス国際ワークショップ」
開催報告 - 学生サークル「エコロ」、「とんかち」、「まち美化エンジェル」の環境活動について
なお、来年5月には神戸においてサミット環境相会議を開催することが決定されました。これを機に、本学では産官学共同事業である大学地域コンソーシアム活動等を通じて、積極的に環境問題に参画していくことで、国際社会及び地域社会の発展にこれまで以上に貢献していく所存です。
平成19年9月