環境に関する教育・研究と地域貢献
学生による環境活動
2. ビオトープについて
神戸大学環境サークル「エコロ」
ここでは、私たち“環境サークル エコロ”が管理しているビオトープを紹介します。ビオトープ (Biotop) はラテン語とギリシア語からの造語で、「bio (いのち) + topos (場所)」です。 生物の生息環境を意味する生物学の用語であり、また生物・環境教育の文脈では人工的に作られた生態系を指す言葉です。
【目的】
エコロが管理するビオトープには主に二つの目的があります。一つ目は、六甲山、 及び兵庫県の潜在的な植物を定着させることです。そのため、レッドデータに記載されているような植物も生息しています。 二つ目は、工学部中心部という立地条件を考慮し、学生に憩いの場を提供するということです。
【歴史】
2004年 末 : | 環境管理センターより、工学部ビオトープの作成の提案。 |
2005年3月: | 計画を立て、ビオトープの水を一旦抜き、土などを搬入。 |
2005年4月: | 発達科学部武田先生より、アサザ、デンジソウ、ミズトラノオ、ガガブタを頂く。理学部角野先生より、 アサザ、デンジソウ、ガガブタ、コオホネ、タヌキモ、ハリイを頂く。 |
2005年5月: | ヨシ、コウボウシバ、シロザを淀川より採集。 |
2005年6月: | ヨシノボリ、イシマキガイを都賀川より採集。ヨシノボリ2匹を六甲川より採集。須磨水族園の安井さんより、メダカ20匹、 カワバタモロコ12匹 (北区)、ヌマエビを頂く |
【現状と課題】
2006年7月現在、当初計画した通りに植物が息づいているとは言えませんが、 過半数の植物は順調に成長しており、数が減ってきているといわれるトンボが見られます。 つまりビオトープの本来の目的を果たせていると判断できます。現在の課題としては、 全ての植物が順調に育つように調査や管理に力を入れること、並びに、たばこなどのゴミが捨てられるのを防止する策 (看板を立てるなど) を講じることなどが挙げられます。