“環境保全”とは未来への約束のことば
環境保全推進センター センター長 今石 浩正
どうもこのごろ地球が騒がしい。まず、雨の降り方が昔とは違ってきた。どう違ってきたのかというと、1ヶ月相当もの雨量が一気に降るものだからたまったものではない。あっという間に河川の氾濫が起こってしまう。地球温暖化の原因には諸説があって、原因を特定するのは難しいと聞く。ただ、いかなるデータを示されるより、実際に温暖化の過程を人生とともに進んできた者にとっては、“ちょっとやり過ぎた”という後悔の念があることは間違いない。大量生産を維持するために使えるものも捨ててきた。行き場を失った耐久消費財は、焼き場で灰となり、生じた煙は光化学スモッグが発生するまで大気を汚した。このような状況下で、今新たなキーワードとして持続可能な社会を作ろうとする試みが話題に上るのは大変良いことだと思う。環境問題の解決は待ったなしである。まずは、水道の蛇口はしっかり閉めよう。使い捨ての容器でも洗って再利用しよう。自動車ではなくできるだけ電車などの公共交通機関を使おう。そんな小さな試みの積み重ねが、“未来への約束”となることを信じながら。
環境報告書の作成に当たって
この環境報告書は、本学の2020年4月から2021年3月までの1年間の環境に関する活動の成果を取りまとめ、「神戸大学環境報告書2021」として公表するものです。
本学の環境報告書は、主に本学の構成員である学生および教職員を対象とし、学内および学外の環境コミュニケーションを促進することを目的とし、本学で行った教育、研究およびトピックスを紹介するとともに、環境パフォーマンスとして、環境マネジメントを推進するための取り組み等を掲載しています。
参考にしたガイドライン
「環境報告ガイドライン2018年版」(2018年6月環境省公表)
「環境報告のための解説書~環境報告ガイドライン2018年版対応~」(2019年3月環境省公表)
表紙の解説
この表紙を作成するにあたり、大学構成員の大半を占める学生の皆さんに、環境報告書をより広く知ってもらえるように、大学?大学院の学生や附属学校の生徒などを対象に、表紙の写真?イラストを募集しました。写真の選考は環境企画?評価専門委員会で実施し、下記の作品を最優秀賞として表紙に採用することとしました。
また、その他の多くの応募作品の中から、優秀賞として2作品を選出させていただきましたので、併せて紹介します。
ご応募いただいた皆様、ありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。