第10回環境保全推進センタ-全学報告会
2013年度以前から環境管理センター(現在の環境保全推進センター)で講演会等を実施していましたが、組織の改組に伴い、2014年度からは本学の構成員に対する環境教育に関することや、環境保全に関する調査および研究に関することなど、環境保全活動の推進に一層取り組む体制となり、毎年全学報告会を行っています。
2020年度は環境保全推進センターが発足して7年が経ち、さらなる全学的な環境保全活動の推進定着が必須となっています。
そこで、環境保全推進センターの使命を環境保全推進員などセンター関係者全員に理解いただくのと同時に、全学構成メンバー全員に環境活動の推進?展開にむけた活動方針、活動概要について紹介し、特別講演を開催した後、神戸大学環境報告書2020の表紙写真に採用された学生さんを表彰しました。
なお、新型コロナウィルス対応に伴い、会場が密にならないよう対応するとともに、ZOOMウェビナーによりオンラインで参加いただけるよう配慮しながら、学外にも幅広く周知し、日頃環境活動でお世話になっている関係企業の方等、学外の方を含む59名(内 オンライン参加者27名)が参加され、有意義な時間を過ごしていただくことができました。
また、神戸大学YouTubeにも掲載し、多くの方に見ていただけるようにしています。
環境に関する講演会
環境保全推進センターでは、2004年度の環境管理センター発足以来、毎年、学外から講師を招いて、学生や教職員のみならず学外の一般の方も対象とした環境に関する講演会を実施し、環境問題に関する啓発活動を行っています。
2020年度も九州大学教授の磯辺篤彦先生(右写真)をお招きし、「海洋プラスチック汚染研究の現在と未来」と題して、ご講演をいただきました。
本講演では、海洋に漂うプラスチックごみは人類の活動により生じたものであり、景観を損なうだけでなく非常に小さなマイクロプラスチックとなり、生物全体に影響を及ぼすとのことでした。
磯辺篤彦先生はマイクロプラスチックの海洋における現状を分析、研究されており、将来のプラスチックごみの世界分布もシミュレーションにより予測し、将来への影響を懸念されるとともに、この現状を改善するための方策を示唆されました。
講演後、会場及びオンラインでの質問にご対応いただいき、グローバルな観点で緻密なご研究に基づく内容は、ご参加いただいた方々に大変参考になったとご感想をいただきました。