神戸大学の環境パフォーマンス

関係組織

2023年度 コロナ後、復活に向けての神戸大学生協の活動報告

神戸大学生活協同組合 専務理事 坂本 安弘

2023年度新入生支援活動は、全体を通して計画通りに取り組むことができました。新しい試みとしては、新入生を対象としたプレ学食定期を案内し、非常に多くのお申し込みがありました。新入生の利用が多い鶴甲第1キャンパスの食堂?ショップでは利用が大きく増加しました。

5月には必威体育感染症が2類から5類に変更され、「必威体育感染拡大防止のための神戸大学の活動制限指針」の全項目がレベル0(=通常)に引き下げられました。クラブ?サークル活動や六甲祭等の各課外活動も規制や制限が無くなり、3年にも及ぶコロナ禍でのキャンパス環境が大きく変化しました。

その結果、上半期では特に食堂やケータリングで利用者数が大きく増加し、「通学=生協利用」が実現できたと考えています。また、LANS HALAL Vege Diningの営業再開、10月からのBELBOXカフェテリアの土曜日営業のチャレンジ等、徐々にではありますが組合員の利便性を改善する取り組みを行いました。

新システムの運用に関しては、2023年度当初は、レジスピードの遅さやスタッフのレジオペレーションが不慣れなこと、そして大学生協アプリのインストールの煩雑さ等により迷惑をかけていましたが、システム改修が進み、スタッフも慣れたことで安定してきています。レジでの大学生協アプリ(生協電子マネーや学食定期)を利用した決済は、全体で約58.5%となりました。ショップ事業部では52.9%、FS事業部では62.9%となっており、国際文化学部食堂が73.4%と決済率が一番高くなっています。

この生協アプリ決済では、一部の商品を除き100円に付き1ポイントが付与されます(書籍は100円に付き10ポイント)。ポイント付与は、組合員への利用還元に大きく寄与しており、付与したポイントは、年間で約1,722万ポイント(1,722万円分)に達しています。また、大学生協アプリの利用が浸透することでキャッシュレス化が進み、レジ混雑の緩和に大きな効果が表れています。今後も、大学生協アプリの決済利用を推進しなければならないと考えています。ただ、決済サーバーの障害によるネットワークの遅延等が発生し、決済利用時に大きな影響が発生することがありました。これはレジオペレーションや組合員のアプリ操作で対応できない事象です。このような事象が発生しないように、引き続き大学生協事業連合へシステム改修(改善)を強く要請していきます。

店舗の利用に関しては、年間を通して増加するとまではならず、下半期(11月以降)は減少傾向に転じました。キャンパス全体で減少傾向もあれば、食堂に比べてショップでは想定した利用人数よりも減少傾向が大きいケースもありました。

授業は基本的には対面となっていますが、遠隔授業やハイブリッド授業(対面と遠隔の併用)も少なからずあり、各学部の授業形態に大きく起因している可能性があります。2012年度から2023年度の実績比較は、以下の表の通りとなります。2022年度から回復基調となっていますが、2022年度と2023年度の比較では8.4%の伸長に留まっており、2019年度との比較では62.8%の回復(ショップ事業部は53.6%、FS事業部は68.4%の回復率)となっています。想定では、約75%の利用回復を見込んでいましたが、大きく乖離する結果となりました。

2012年度~2023年度利用者推移(単位:人)
年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度
利用人数 2,842,620 2,920,744 2,885,925 2,926,915 2,871,562 2,744,229 2,566,427 2,505,594 457,521 821,433 1,451,187 1,572,614
前年度比較 78,124 △34,819 40,990 △55,353 △127,333 △177,802 △60,833 △2,048,073 363,912 629,754 121,427
前年度増減率 2.7% △1.2% 1.4% △1.9% △4.4% △6.5% △2.4% △81.7% 79.5% 76.7% 8.4%
2019年度比較利用回復率 18.3% 32.8% 57.9% 62.8%