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再生可能なエネルギー ( 太陽光発電システム )
工学研究科教授森山正和技術職員石井悦子
地球温暖化やエネルギー資源の枯渇が重要な問題となっている現代において、太陽エネルギーを利用する太陽光発電システムは有効な対策の一つであると考えられ、普及が進んでいます。
太陽光発電システムには環境面での効果だけでなく、災害などが発生した際に、非常用自立電源として機能する価値もあります。大規模な災害に襲われた時には、建物が破壊され多数の負傷者が発生し、電気,ガス,水道,通信などのライフライン機能が停止することも予想されます。そのような際には二次災害の防止や人命救助のために被災状況や安否確認をすることが重要になり、早急に災害対策本部を設置し機能させなければなりません。阪神大震災を経験した後に建てられた自然科学総合研究棟3号館には太陽電池パネルと蓄電池からなる太陽光発電システムが設置され、停電時にも最低限の予想される電気機器が支障なく使用できるよう電力を供給するシステムが整備されていました。日常時は発電した電力は全て建物内で使用されており、発電実績はグラフに示すとおりです。
また、教養の講義が多く開講される鶴甲1団地C棟のシステムには、発電量がリアルタイムで表示されるモニタが併せて設置され、環境学入門の講義内でも取り上げられることになりました。このように環境教育面での効果も期待されます。
この他にも神戸大学内には現在、太陽光発電装置が表に示すとおり6キャンパス13ヶ所に計154kW設置されており、今後も予算状況を勘案しつつ設置を検討していくこととしています。
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自然科学総合研究棟3号館
太陽電池パネル
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C棟発電量表示モニタ
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自然科学総合研究棟3号館発電量 ( 2008年度 )
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キャンパス名 | 建物名 | 容量(kW) |
---|---|---|
六甲台2 | 自然科学総合研究棟3号館 | 17 |
工学部本館 | 4 | |
工学部本館 | 40* | |
都市安全研究センター | 3 | |
鶴甲1 | 理科棟 ( C棟 ) | 10 |
深江 | 総合学術交流棟 | 10 |
2号館 | 10 | |
住吉1 | 小学校 | 10 |
中学校 | 10 | |
明石 | 小学校 | 10 |
中学校 | 10 | |
幼稚園 | 10 | |
大久保 | 本館 | 10 |
合計 | 154 |