- 1. 多可町「菜の花エコプロジェクト」
- 兵庫県多可郡多可町は、2005年に加美町、中町、八千代町の3町が合併してできた自治体です。兵庫県の「多自然地域」に位置し、人口減少と農地の管理が地域の課題となっています。私は、2007年から2009年にかけて、多可町の地域調査を実施し、そのなかで「菜の花エコプロジェクト」に係わることになりました。このプロジェクトは、休耕田に「菜の花」を栽培し、美しい景観を生み出しながら、農地の保全管理と同時に菜種油を生産して販売する「6次産業化」の試みです。
多可町加美区観音寺集落を中心とする、この取り組みに、私のゼミ学生が参加?協力するところから、2010年、学生サークル「学生流むらづくりプロジェクト『木の家』」が発足しました。「木の家」の学生諸君は、集落の共有林に「ログハウス」を建設しながら、この4年間、地域の農業にも参加しています。林道の補修、稲作、畑作を通じて学生は地域の自然環境を守り、生活を支える農業の意味を学びながら、むら社会の活動に参加しています。多可町の特産物となった「菜種油」「有機米のコシヒカリ」「そば」を三宮そごう「ふるさと館」でも販売しています。
- 2.「ASABANプロジェクト」
- 藤岡ゼミの学生?大学院生は、多可町八千代区の門脇織物株式会社と共に、「亜麻」の栽培、収穫、脱穀、そして「稲作」を通じて、新しい地場産業の育成と地域の農地の有効活用に取り組んでいます。この「ASABANプロジェクト」を通じて、地域環境の維持?向上と、播州織に新たな素材を提供する事業に貢献しています。
- 3. 豊岡市日高町の「多自然体験と山林管理」
- 豊岡市日高町羽尻集落の山中において、豊かな自然を生かした合宿研修を行っています。自然観察、河川の生態調査から竹細工、杉枝打ち?間伐の林業実習を実施しています。
2014年6月田植
多可町菜の花祭
日高町分尾での林業実習
菜の花エコプロジェクト