神戸大学の環境パフォーマンス

環境マネジメントの取り組み

環境マネジメントに関する方針と取り組み

本学では、平成22年度に第2期中期計画期間(平成22年度?平成27年度)における「環境マネジメントを推進するための基本方針」(全学委員会承認)を策定し、それに基づき積極的な取り組みを行ってきました。

環境マネジメントを推進するための基本方針

Ⅰ 3R活動の推進
本学の全構成員によりリデュース、リユース、リサイクル(3R)を推進し、資源の消費量を減らすと同時に廃棄物を積極的に削減していきます。
Ⅱ CO2削減量15%OFFへの取り組み
全学のCO2排出量を平成16年度を基準とし、全学的取組により第2期中期目標期間中に原単位で15%削減を目指します。
Ⅲ 環境マネジメントサイクルの実施と継続
本環境マネジメント方針を達成するために必要な行動計画を立案し、PDCAサイクルを確実に実施し、継続します。

東日本大震災による福島原発事故、原発の再稼働問題の影響で、電気の二酸化炭素算定に利用する排出係数の値が極端に増加したことから、15%の数値目標達成が非常に困難と予測されました。このため、環境マネジメント部会(平成26年3月11日)、環境マネジメント検討WG(平成26年2月6日)で検討及び審議した結果、基本方針は現在のままとし、引き続き運用するとの結論になりました。

なお、第2期中期計画期間終了後、「Ⅱ CO削減量15%OFFへの取り組み」の達成状況を検証するとともに、エネルギー量の削減等を確認するなど、取り組みのフォローアップを図り、次期計画期間の基本方針の策定につなげたいと考えています。

環境マネジメントに係る学生参加型プロジェクト

大学の環境保全活動を推進する上で、大学構成員の大半を占める学生の力は必要不可欠であることから、学生参加型の組織体制を確立させ、平成25年3月21日に大学公認団体となった「神戸大学環境学生調査隊」が、大学のサポートのもとさまざまな活動を教員、職員と協力して行っています。

環境キャラバンと環境改善キャラバン

環境キャラバンを実施しているメンバー
環境キャラバンを実施しているメンバー

本学では、平成21年度から環境キャラバンを毎年行っています。主要10団地を対象に、ランダムに選んだ部屋に対して抜き打ちで空調温度の設定、不使用室の消灯、ごみの分別等について視察を行い、今後の計画策定や改善に必要な情報の収集と、部局毎に抱える課題の把握と整理を行うことを目的としています。

平成25年度からは、講義室やコモンルーム、事務室と屋外を重点的に実施することとし、対象部局を複数年で視察するように計画しました。平成25年度は、3団地を対象に「神戸大学環境学生調査隊」のメンバーとともに学生が自由に出入りできる部屋を重点的に視察しました。

環境改善キャラバンは、平成23年度から実施しており、環境キャラバンの結果報告を関係部局へ行うとともに課題解決のための意見交換や改善提案等を行っています。環境改善キャラバン実施後には、フォローアップとして、明らかになった部局毎の課題に対して、改善の取り組み結果を報告してもらい、確実にActionを実施し、PDCAサイクルを回しています。

この活動と部局での取り組みが積極的に行われた結果、空調の過度な温度設定が減り、屋外ごみ置き場が整備され、ごみの散乱がなくなるなど、環境キャラバンでの指摘事項は毎年減ってきています。

環境保全活動を推進するためのサイクル
環境保全活動を推進するためのサイクル

その他、ペットボトル再生材100%の屋内用ごみ箱「keボックス」を作成し、学内で統一したり、見える化装置や太陽光発電設備の増設など、さまざまな取り組みを進めています。

これからは、環境保全推進センター公認の「神戸大学環境学生調査隊」を中心に学生と協力し、さらに活動を発展させていきたいと考えています。

(ごみ箱の統一関連URL)

http://www.kobe-u.ac.jp/info/public-info/environment/dustbox.html