2013年9月21日(土)に、環境経済?政策学会主催、神戸大学社会科学系教育研究府、神戸大学経済経営研究所サービスイノベーション研究部会、神戸大学環境管理センター、環境省環境研究総合推進費(1E-1106)共催で、公開シンポジウム「グリーンサプライチェーンの展開と政策的課題」を神戸大学出光佐三記念六甲台講堂で開催しました。
企業の環境保全活動、いわゆる環境経営の焦点は企業活動の範囲を超えて、サプライチェーンやバリューチェーン全体を対象とするように拡張しつつあります。しかも、その焦点は、有害化学物質の削減やリサイクルといった伝統的な課題だけでなく、サプライチェーンでの低炭素化という新しい課題に対しても当てられてきています。このようなサプライチェーン全体での取り組みは、一企業での取り組みの場合に適用可能であった理論や方法を超えるものであり、解決すべき政策的課題は大きいです。
そうした状況において、本シンポジウムでは、グリーンサプライチェーン活動を積極的に推進するコニカミノルタ株式会社の家氏信康氏に基調講演をお願いし、その後、植田和弘教授(京都大学)の座長のもと、有村俊秀教授(早稲田大学)、伊藤宗彦教授(神戸大学)、國部克彦教授(神戸大学)、荒井喜章氏(パナソニック株式会社)、葎嶋真理氏(CDP※)といった第一線で活躍する研究者、企業関係者、NPO関係者がパネルディスカッションを行い、その解決に向けて議論を展開しました。また、質疑応答も活発に行われ、多くの参加者のこうした課題に対する関心の高さも窺えました。
http://www.rieb.kobe-u.ac.jp/academic/ra/seminar/2013/seminar-details/201309211400seeps.pdf
パネルディスカッションの様子