神戸大学環境シンポジウム2010
「地球環境問題と日本の将来~研究と教育の課題~」
COP10 ( 生物多様性条約第10回締約国会議 ) の結果やCOP16 ( 気候変動枠組条約第16回締約国会議 ) の展望などを踏まえ、地球環境問題に日本はどう取り組むべきか、学生を含めた大学の役割は何かを討議するため、神戸大学環境シンポジウム2010「地球環境問題と日本の将来~研究と教育の課題~」を12月3日、神戸大学出光佐三記念六甲台講堂で開催しました。
第1部「環境問題の研究を通して貢献する~学生によるディスカッション~」では、本学で環境に関して活躍している研究室やサークルなど、6グループの学生から、環境問題にどのように貢献できるかについて、研究や活動内容の発表を行い、その後、コメンテータの竹中信幸工学研究科教授?環境管理センター長、梶並昭彦環境管理センター准教授?副センター長、國部克彦経営学研究科教授を交えてディスカッションを行いました。会場内の学生からも質疑があり、活発に議論されました。
- 「無理なくごみを減らせる社会づくり」
- ごみじゃぱん 倉垣 裕介、村上 郁 ( 経済学部4年 )
- 「環境経営の展開」
- 経営学部社会環境会計研究室 山向 里奈、粟飯原 匡宏 ( 経営学部3年 )
- 「家庭用ガス給湯器のエネルギー有効利用技術」
- 工学研究科混相熱流体工学研究室 木本 健太 ( 工学研究科修士1年 )
- 「植生学で見る、神戸市ニュータウンの生物多様性」
- 人間発達環境学研究科植生学研究室 前川 恵美子 ( 人間発達環境学研究科修士1年 )
- 「学生の環境啓発活動~ビオトープで見る生物多様性~」
- 環境サークルエコロ 中坊 孝司 ( 理学部3年 )
- 「生物多様性条約締約国会議 ( COP10 ) 及びカルタヘナ議定書締約国会合 ( COP-MOP5 ) の成果と今後の課題」
- 神戸大学多国間環境条約研究会 ( KURIM ) 藤井 麻衣 ( 国際協力研究科博士後期課程2年 )
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学生によるディスカッション -
熱心に聴く参加者
会場から質問する学生
第2部「地球環境問題と日本の将来」では、基調講演1「地球環境問題と日本の進むべき道」として、高橋康夫 環境省地球環境局地球温暖化対策課長( 当時?現 環境省大臣官房政策評価広報課長 ) に地球環境問題の現状や政策などについて、基調講演2「環境革新企業を目指すパナソニックのモノづくり」として、牧野正志パナソニック株式会社取締役 ( 当時?現 パナソニック株式会社顧問 ) に日本を代表する企業である同社の環境に関する取り組みについて、それぞれご講演いただきました。
続いて、パネルディスカッション「地球環境問題へ学術研究?教育はいかに貢献すべきか」では、本学の國部克彦経営学研究科教授、梶並昭彦環境管理センター准教授が司会を務め、各研究分野から、竹中信幸工学研究科教授?環境管理センター長、石川雅紀経済学研究科教授、ツェンコヴァ ルミアナ農学研究科教授に参加いただき、基調講演のお二人を交えて、研究?教育がどのように地球環境問題に貢献できるかについて議論されました。
シンポジウムには200名を超える学生、教職員、一般の方が参加し、学内外に本学の環境に対する取り組みを広く知ってもらう機会になりました。
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基調講演1
高橋康夫
環境省地球環境局地球温暖化対策課長 -
基調講演2
牧野正志
パナソニック株式会社取締役
パネルディスカッション